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子宮頸がんと性感染症

ヒトパピローマウィルス(HPV)が子宮頸がんの危険因子に

「ヒトパピローマウイルス(以下、HPV)」という名前は聞きなれないかも知れません。これは、皮膚や生殖器などにイボをつくるウイルスです。現在約100種類が発見されており、その半数が「皮膚型」で手足に感染します。残りが「性器・粘膜型」と呼ばれ、セックス中に生殖器に感染します。この粘膜型のものが、外陰部に尖圭コンジローマを作ったり、子宮頸がんを招く危険性があるのです。
HPVはよくある性感染症で、性行為をしたことのある女性の50~80%の人が、10~30代初期で少なくとも1度は感染し、また、健康な女性の10~30%にHPVが検出されるといわれています。感染した人の90%の人は体に自然に備わっている免疫力によってウイルスを消滅させてしまいますが、一部の人は感染が持続して細胞の中にHPVがいすわってしまい、そのうちの一部がやがて異形成と呼ばれる前癌病変になっていきます。

子宮頸がんと性感染症の密接な関係

ここ数年、日本産科婦人科学会でも話題となっているHPVと子宮頸がんの因果関係。子宮頸部から発生するがんのほとんどのケース(99.7%)で、多くの種類のHPVが関連していることが明らかになっています。
現在HPVは、尖圭コンジローマとの関係が認められているローリスク型(HPV6,11,41,42,43,44型など)と、尖圭コンジローマからはほとんど検出されず、子宮頸部の高度異形成(前がん病変)や子宮頸がん組織内から検出されているハイリスク型(HPV16,18,31,33,35,39,45,51,52,56,58,68,70型など)に分類されています。

また、HPVが子宮頸部をがん化するメカニズムは、HPVのたんぱく質ががんの持つたんぱく質と同じ性質を持っているからとか。
ヒトは、がんを発生させないようながん抑制遺伝子を持っていますが、HPVは「がん抑制遺伝子」と結合して、その作用を抑えることから、頸がんが発生しやすくなるという説が推測されています。しかしながらがん発生のメカニズムはいまだ不明なところが多く、現在のところ全貌はあきらかになっていません。

子宮頸がんが若い女性に増えている

少し前までは、子宮がんは大人の女性の病気として、検査も30歳から行うように指導されていました。しかし、性行為の低年齢化に伴い、HPV感染から引き起こされる子宮頸がん発症者も低年齢化し、深刻な問題に。そのため厚生労働省は、子宮頸がん検診の対象を30歳から20歳に引き下げました。国がこれほど敏速に動いたのですから、病気が若い人のすぐそこまでやってきていることがわかります。
子宮頸がんは、無症状のまま進行する病気です。細胞にいすわってしまったHPVを見つけるためにも、若いうちから子宮頸がんの検診は必須の時代なのです。ちなみに子宮頸がんは早期治療により、大切な子宮を取らずに完治できます。

体を守るため、シャワーとコンドームを忘れずに

ではHPV感染を防ぐにはどうしたらいいのでしょうか。
これはセイフティーセックスに勝るものはありません。
セックスの時には、射精の時だけではなく、挿入の最初からコンドームを装着しましょう。また、不衛生なセックスをさける為に、行為に至る前にはシャワーを浴びたいものです。パートナーと共に生殖器だけではなく、手もきれいに洗う、うがいをするなど、万全の予防対策ができればベストです。また、性感染症の中には口に発症するものもあるので、男性からフェラチオを求められた場合にも、コンドームを付けてもらったほうが安心です。
また、不特定多数の男性と関係がある人は、どんな場合にも必ずコンドームを使うように。もし性感染症になった場合、誰から移ったのかわからないと、さまざまな不都合が生じます。例えば検査や受診に掛かる費用を自分ひとりで出すのは負担になりますし、その後の付き合いにも支障が出てしまうでしょうから。
特定のパートナーしかいない場合でも、現実には自分が過去に付き合っていた人からすでに感染していることも考えられますし、パートナーが昔の恋人から移されていないとも限りません。まずは自治体が行っている子宮頸がん検診を受けることをお勧めしますが、一度でも性行為のある人は婦人科で定期的に検査を行うことをおすすめします。

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