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自立神経失調症

自立神経失調症とは

 私たち人間は特に意識することもなく心臓を動かしたり、体温コントロールのために汗をかいたりします。こうした生命維持のために自動的に働く神経が「自律神経」で、自分の意思ではコントロールすることができません。自律神経は大脳の視床下部にあり、交換神経と副交感神経のバランスを支配しています。この、視床下部のすぐ近くにある脳下垂体では様々なホルモンを分泌していて、視床下部はこの脳下垂体もコントロールしています。
この視床下部は直接ホルモンの影響を受けることもあり、そのためホルモンバランスの変化が、自律神経の働きにも影響を及ぼすのです。精神的肉体的ストレスに出会った際や、更年期でホルモンバランスが不安定になると、自律神経も不安定になり、頭痛やめまい、息切れ、イライラ、あるいは便秘や下痢など様々な体調不良を招きます。

自律神経失調症の種類

 自律神経は心臓を動かす、汗をかくなどの「交感神経」と、興奮時のドキドキを抑えたり、心身をリラックスさせる「副交感神経」のふたつに分類されます。必要に応じてこれらが自動的に切り替わることで、私たちの体はごく自然に働いています。こうした自動切り替えのコントロールがうまくいかなくなると、「気分がすぐれない、どこか体調が悪い」と感じ、全身のあちこちの部位に症状が現れてきます。
医学的に検証すると、自律神経失調症は、以下の4つに分類されます。

(1) 生まれつき自律神経の働きが乱れやすく、低血圧、虚弱体質などの自覚症状がある「本能性型自律神経失調症」。
(2) 体調不良に敏感で、病院での検査では神経症ではなく自律神経失調症と診断される「神経症型自律神経失調症」。
(3) 日常のストレスを我慢しすぎることが原因の「心身症型自律神経失調症」。
(4) 慢性的なストレスによるうつ反応があり、または仮面うつ病から来る「抑うつ型自律神経失調症」。

更年期に多い自立神経失調症

 生理学的に見て、女性の体は男性よりも丈夫なつくりをしています。しかしその一方で、女性の体のしくみは男性よりもホルモンバランスに左右されやすいと言われています。そのため更年期障害のひとつとして、自律神経失調症が挙げられます。更年期時期の女性によく見られる自律神経失調症の症状には、眠れない、めまい、頭痛、訳もなく不安になる、イライラする、やる気が出ない……などがあります。

精神的&肉体的ストレスが主な原因に

 自律神経失調症の原因は様々ですが、その大きな要因として過剰なストレスが挙げられます。男性より女性のほうがストレスに弱く、ストレスによるホルモンバランスの乱れが自律神経失調症に直結していると言っても過言ではありません。現に「気分がすぐれない。どこか体調が悪い」と病院で検査をしても異常が見つからなく、自律神経失調症と診断されることが多くなっています。
女性は、社会進出の定着、仕事と家庭の両立、孤独な子育て環境、結婚・離婚などによる環境の変化、介護ストレス、子育て後の虚無感など、かつてはなかったような複雑な新種のストレスに直面するようになってきました。その結果として、女性が自律神経失調症になるケースが増えてきたのでしょう。

どんな治療をすればいいの?

 自律神経失調症の治療は、心とからだの両方から柔軟に行う必要があります。
症状の出ている場所がはっきりしている場合には、まずは、各部の専門医での治療が第一です。
それと同時に、自律訓練などによるセルフコントロールや、指圧やマッサージ、整体、ストレッチ、鍼灸などの理学療法。音楽療法やアロマテラピーなど五感に働きかける治療法も効果的です。最終的な手段として、カウンセリングなどによる心理療法や投薬療法があります。もちろん治療だけではく、生活リズムや食生活、睡眠、運動、気持ちや考え方の切り替えなどが、自律神経失調症を和らげていきます。
現代人にとって、自律神経失調症は特別な病気ではありません。もしかして?と思ったら、つらさの原因を突き止め、適切な治療を始めましょう。

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