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HOME > かしこい患者学 > 鏡でチェックするからだのSOS 唇編・舌編・爪編

鏡でチェックするからだのSOS 唇編・舌編・爪編

女性の美しさを映し出す鏡。そこには体が正常に働いているかどうかも映っています。鏡を覗いたら、顔色、目元、唇、舌、歯ぐきの状態をチェックする習慣をつけましょう。この時に爪の状態も同時にチェック! いつもと違うところはないかを見てみてください。
美容と健康は常にイコールです。美しく年齢を重ねるためにも、からだの微妙なSOSサインを見逃さないで。

唇編

唇は体の不調を語っている

唇は粘膜でできているので非常にデリケートです。しかも汗腺が存在しないため、自らが潤いを保つことができません。唇の荒れは、空気が乾燥している時や冬に多く見られますが、夏の紫外線や栄養バランスの乱れでも起こります。

唇の荒れ……ビタミンB2不足や、風邪、発熱などでカサカサになる。
唇のはしが切れている……胃の機能が低下している。
唇の色が白っぽい……貧血や栄養不足、など。

唇はふっくら艶やかがいい

 普段のお手入れでは、顔をマッサージする時に、唇も一緒にやさしくマッサージをしましょう。また、蒸しタオルを当てて唇を柔らかくしてからリップクリームなどで油分を補うと効果的。ふっくら艶やかな唇になります。
荒れ予防としては、眠る時に布団を口元までかぶったり、何も付けずに外出するのをやめましょう。また、規則正しい生活をし、栄養バランスのよい食事に勝るものはありません。すでに荒れてしまっている場合には、口紅をつけるのは避け、リップクリームなどで唇をやさしく保護してあげて。

舌編

舌の異常は消火器系を疑え

医師は問診が終了すると、まずは「口をアーンして」と、舌を観察します。それは舌を診ることで、体の異常を察知することができるからです。健康な時の舌は、血色の良いピンク色を示し、舌の表面にある苔も薄く、白い苔が生えています。鏡を見て、元気なときの状態を覚えておきましょう。

舌に歯のあとがつく……舌の横に歯のあとがついているときは、「疲れている」とき。十分な休養をとってください。
舌の表面の苔が厚くなる……胃や腸の異常や、栄養に偏りあると、舌の苔が厚くなります。
舌がザラザラする……胃炎や潰瘍を起こしているかも。
舌が妙に赤い……貧血の可能性が。また、暗赤色で、喉の渇きがある場合は糖尿病の初期かも。
舌が痛い……口内炎など炎症を起こしているなら、ビタミン不足か、胃腸が弱っています。
舌苔(ぜったい)が手前にある……白い苔のようなものが、前のほうにあり、しかも黒っぽくなっていたら、胃炎や胃潰瘍を起こしている可能性が。
舌の縁に塊がある……舌がんの可能性があるので、病院で検査を。

口内炎は生活を見直す体からのサイン

人間の口の中は細菌やウイルスが何万と存在していて、その人の健康状態によって増えたり、減ったりしています。口の中は粘膜で守られていますが、体力が落ちると、体の抵抗力も落ち、粘膜は炎症を起こしやすくなります。この炎症の一つが口内炎です。風邪をひいた時、寝不足が続いた時、栄養が体に十分にいきわたっていない時などは、口内炎ができやすくなります。
口内炎ができるのは体質だから……とあきらめてはいけません。口内炎は予防することで、かなりの発症を抑えることができます。
まずはうがいなどで口の中を清潔にすること。そして、疲れやストレスをためないこと。食事では積極的にビタミンB群をとりましょう。食事だけで補給するのが難しい場合は、サプリメントもおすすめです。

爪編

栄養不足は爪にあらわれる

爪は頭髪同様たんぱく質を主成分とした皮膚の一部であり、それが角質化したものです。日頃見なれている指先にある爪は、数日前、あるいは数十日前に爪母といわれる爪の元となる部分から作られ、指先に向かって押し出されてきたものです。つまり、生きた細胞ではなく、角化した皮膚、いわゆる死んだ細胞の集まりなのです。 爪はたんぱく質の一種であるケラチンで構成されており、死んだ細胞といえども12%ほどの水分を含んでいます。

爪からのSOSは色や形、表面の凸凹などで現れ、栄養状態やストレスを訴えています。

ささくれ……乾燥や栄養のバランスが悪い。
溝……爪の表面に横溝ができている状態。過去におこった障害を示している。
爪白斑……爪に白い斑点ができている状態。少量なら問題ないが、たえず白斑があるようなら肝硬炎、肝炎、糖尿病を疑う。
反っている、割れやすい……鉄分不足。
二枚爪……つめの先が2重になる。ほとんどの2枚爪は慢性の快適刺激によるもの。

爪はスラリと美しく

爪のトラブルは爪を健やかに育てるための栄養素を摂取することが大切です。爪の構成成分であるケラチンを作るための動物性たんぱく質、ビタミン類を充分に摂りましょう。以下の栄養素の全てを食品から摂取するのが難しい場合には、サプリメントを飲用したり、栄養クリームを指先にしっかりと塗り込むなどの工夫を。

たんぱく質……爪はたんぱく質の一種であるケラチンでできています。肉や魚、卵、乳製品などを食べましょう。
コラーゲン……爪の根元にあって、水分保持能力を高めています。また、カルシウムの吸収率を高める効果も。鶏の骨や皮、魚の皮に多く含まれています。
カルシウム……爪の0.1~0.2%はカルシウムでできています。小魚、牛乳に多く含まれています。
亜鉛……不足すると、爪に斑点が現れます。レバー、卵黄などがその代表的な食物です。
ビタミンA……爪の潤いを保ちます。緑黄色野菜やレバーなどに多く含まれています。
ビタミンB2……折れにくく、丈夫な爪を育てます。ウナギ、レバー、干ししいたけなどに多く含まれています。
ビタミンD……カルシウムの吸収力を高めます。魚に多く含まれています。
ビタミンE……血行を促進し、弾力のあるつややかな爪を育てます。ナッツ類や植物性油脂に多く含まれています。

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