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子宮~胎児を育む女性器の中心~

子宮の位置と役割

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女性の内性器

 子宮は、女性が妊娠したとき胎児を約10カ月間(排卵後約38週)にわたって育てる重要な器官です。ところが最近の若い女性のなかには、子宮の位置や役割を知らない人たちが驚くほど増えています。
子宮は、腟の奥に位置しています。子宮頸部という狭い入り口部分があり、その奥に子宮腔という広がり(空間)があります。この広がりが、胎児を育てる場所となります。子宮そのものは通常はニワトリの卵くらいの大きさですが、妊娠すると胎児の成長につれて子宮腔がどんどん広がっていきます。

女性内膜と月経

 子宮腔の内側は、子宮内膜という薄い膜におおわれています。子宮内膜は、排卵があるたびに受精卵が着床しやすいように厚くやわらかくなり、妊娠できる環境を整えます。妊娠が成立しないと、増殖した子宮内膜は不要となってはがれ落ち、血液などと一緒にからだの外へ排出されます。これが月経です。
妊娠が成立した場合には、受精卵は子宮内膜に接着してもぐりこみ(着床)、子宮腔のなかで成長します。そしておよそ10カ月後に大きくなった胎児は、子宮頸部から腟(産道)を通って外に出てきます(出産)。

子宮の代表的な病気

 このように子宮は、妊娠という女性特有の仕事をつかさどる中心的な器官です。それだけに子宮になんらかの障害が起きたときには、早めに治療することが大切です。
子宮および子宮に関係した病気の代表的なものに、子宮筋腫と子宮内膜症があります。子宮筋腫は、子宮を形成する筋肉部分にできる良性のこぶのような腫瘍です。子宮筋腫ができると、月経の出血が多くなったり、月経痛がひどくなったりします。
子宮内膜症は、子宮内膜とよく似た組織が、本来の役目とは異なり子宮腔内以外の場所で増殖してしまうことから起こります。やはり月経痛がひどくなりますが、次第に激しい痛みになっていく傾向がみられます。どちらも30代以上の女性によくある病気です。月経時に異常を感じたら、受診して早期発見に努めましょう。
(子宮筋腫や子宮内膜症の詳細については、かしこい患者学をご覧ください)