
月経と違って、排卵は卵巣のなかで起こるため、目にはみえません。でも基礎体温をつけていると、排卵日を推定することができます。
健康な女性の場合、排卵は、月経がはじまった日から2週間後くらいに起こります(個人差はあります)。その後、排卵にともなって黄体ホルモンが分泌され、基礎体温が上昇します。ですから低温期から高温期に切り替わったあたり(低温期の最終日前後)が、排卵日ということになります(基礎体温のくわしい話は、「日常の予防・基礎体温の不思議な役割」をご覧ください)。
排卵日の前2~3日、後1日は、もっとも妊娠しやすい期間です。妊娠を望む場合には最適の時期ですが、卵子の寿命は24時間程度なので(精子の寿命は数日間)、1回の排卵による妊娠率はそれほど高いわけではありません。
反対に妊娠を望まない場合、排卵日の前後はしっかり避妊をする必要があります。ただ排卵や基礎体温の変化は、体調などに影響されてズレが生じやすいので、その後も妊娠の可能性がないわけではありません(きちんと避妊する必要があります)。