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自分の「うつ状態」に気がつく時

 「うつ」は、自分の顔についた汚れに似ている、といわれます。自分ではなかなか気が付かないからです。家族や友人から、「このごろ元気がないみたい」とか「ちょっと性格が変わったね」といわれたことはありませんか。自分でも、なんとなく気持ちが落ち込む、だるい、息苦しい……そんな気分になったことはないでしょうか。
うつ状態の人は、他人から指摘されても、自分のうつをなかなか認めたがりません。そこでまずセルフチェックで、自分の「うつ度」を知っておきましょう。

不眠は軽いうつ状態のサイン

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軽いうつ状態の女性に、もっともよくみられるサインは不眠です。朝早くに目がさめてしまい、反対に起きるべき時間にベッドから出られない状態が続いたら要注意。朝から倦怠感があってだるかったり、ちょっと仕事をしただけで疲労感も強く、「疲れた」が口癖になる人もいます。日中も頭が重い感じがし、集中力がなくなるためうっかりミスをするようにもなります。症状が進むと、仕事や家事への気力が失せ、人と会うのが面 倒になり、好きなテレビ番組や雑誌も以前ほど面白く感じなくなります。そして「死にたい」とか「消えてしまいたい」と思うようにもなります。
<参考>
うつ状態における体の症状と出現率
(渡辺登『自分が「うつ」に思えてきたら読む本』日本実業出版社より)

働き盛りの女性に増えているうつ状態

 20代後半から30代は、女性にとって心とからだの曲がり角といわれます。ちょうどその世代のOLや子育て中の女性に、最近軽いうつ状態の人が増えています。

OLの場合

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 重要な仕事をまかされたときの不安感、仕事が思うようにはかどらないときの焦燥感などがきっかけ。仕事がよくできる、生真面 目な女性がおちいりやすい傾向がみられます。とくに子どものころの精神的なストレスがある女性は、うつ状態が増幅しやすい特徴があります。たとえば幼児期に親から虐待を受けた、あるいは親からあまり愛されなかったという思いの強い人です。なんでも自分の責任だと感じやすく、人に相談することができずに孤立してしまうのです。「うつ度チェック」でポイントの高かった人は、仕事や人間関係のうえでも否定的な考えをもち、マイナス思考をしてはいませんか。軽いうつ状態なら、意識的にプラス思考を心掛けているうちに、少しずつ改善されていきます。
どっきりデータ
 うつになるきっかけは人さまざま。親しい人の死や、恋人との別 れ、仕事上の失敗といったつらい出来事ばかりでなく、昇進、結婚、和解といった喜びもまた、不安感からうつを引き起こすことがあります。女性の場合は、月経うつ、更年期うつといった、ホルモン変調によると思われるものもあります。

子育て中の女性の場合

 うつ状態になりやすいのは、子どもが自分の思うようにならないことへのいら立ちの強い人。少子化の時代、ほとんどの女性にとって子育ては初めての経験です。母親が頭のなかで考えている子供像と、実際の子どもの姿が違っているのは当然のこと。とくに子供の性格は、遺伝子で決定される要素が大きく、親の教育法で左右できるものではありません。「かわいくない」とか「○○さんの子どもと違う」などと思わず、こういう性格の子どもなんだ……と思って見守ってあげるようにすると、自分の気持も楽になります。

こんな性格の人がうつになりやすい

 性格が、うつを決定するわけではありません。でも次のような性格の人が、困難な状況に出合ったり、ストレスがつづくと、うつになりやすいといわれています。

●甘えや依存性の強い人(若い人の場合)……困ったことがあるとき、うつ状態に逃げ込もうとしていませんか。

●生真面目で仕事熱心な人……自他ともに認める真面 目人間で、休養をとるのが下手ではありませんか。

●自分に対する評価が気になる人……いつも人に好かれたいと思い、自分の噂に聞き耳を立ててはいませんか。

●環境の変化になじめない人……配置転換や引っ越し、新しい仕事があると聞くと、憂うつになりませんか。

●人の失敗に厳しい人……責任感が強く、ごまかしが嫌いで、人にもそれを求めていませんか。

うつからの脱出

1.うつの自覚……うつからの脱出は、まず自分のうつ状態を認めること。自己チェックで高ポイントになった人は一度、自分の姿を冷静に見つめる機会をもちましょう。信頼のできる家族や知人に、それとなく自分の言動におかしな点がないかどうか、たずねてみるのもいいでしょう。

2.休養と気分転換……疲れがたまるとマイナス思考をするようになり、うつ状態におちいりがち。自分でできる「うつ脱出法」としては、まず休養をとること。そして気分転換を図ること。うつ状態が重くなると、何もする気がしなくなるので、そうなる前にまず休暇をとり、思い切っておしゃれをして変身したり、自分がいままで体験したことのないことに挑戦するといった気分転換をしてみましょう。同僚とお酒を飲んで騒ぐといった気分転換は、かえって酔いがさめるときにうつ症状が強く出ることがあるので厳禁です。思い切った休養や気分転換が自発的にできるうちは、あなたは大丈夫。

3.服薬治療……最近の研究で、うつ状態は脳内物質(ドーパミン、セロトニン、ノルアドレナリンなど)がうまく働かないために起こることがわかってきました。軽いうつ状態なら、抗うつ薬によって脳内物質をコントロールすると、明るさと元気を取り戻すことも少なくありません。日本ではまだ心の病気に薬を使うことに抵抗感をもつ人もあって、受診を遅らせ、症状を悪化させるケースがよくみられます。でも発熱には解熱薬、痛みには鎮痛薬を使うのと、なんら変わりはありません。最近は副作用の少ないSSRI(セロトニンに選択的に働く薬)やSNRI(セロトニンとノルアドレナリンに作用する薬)など、日常生活にも支障の少ない治療薬がありますので、うつ状態が続くような場合には病院(心療内科・精神科・神経科)を受診してみましょう。