膀胱炎について
たびたび膀胱炎を繰り返すのは、慢性になっているからなのでしょうか。
治ったと思うとまた膀胱炎になる。疲れると膀胱炎の症状が出る。こんなことが度重なると、膀胱炎が慢性化しているのかな、と考える人も多いと思います。
確かに、膀胱炎は何回も繰り返していると慢性化し、簡単に再発するようになります。しかし、そのたびに細菌に感染して急性膀胱炎を繰り返していることも多いのです。急性膀胱炎の原因になる細菌は、ほとんどが体にすみついている菌です。そのため、ちょっとした体力の低下やトイレを我慢するクセ、あまり水分をとらない習慣など、生活習慣がもとになって、何度でも膀胱炎を繰り返しやすいのです。これを防ぐためにも、日常生活の注意がとても大切なのです。
膀胱炎を繰り返す場合、若い女性の場合はセックスが原因の場合もあります。この場合は、性交後に必ず排尿し、局所を洗浄して清潔に保つことが大切です。
性感染症から、膀胱炎のような症状が起こることもあると聞きましたが。
急性膀胱炎の症状があるのに、尿から原因となる細菌が見つからないケースが最近は増えています。
その大きな原因が、クラミジアや淋菌による性感染症です。とくに、女性の場合、淋菌に感染しても男性のように排尿時の強い痛みが起こらない場合も多く、膀胱炎症状だけが現れることもあります。クラミジアや淋菌が膀胱炎の原因であれば、治療のための薬も変わってきます。それと同時に、重要なのはこうした性感染症に感染したということは、他の性感染症、梅毒やエイズウイルス(HIV)などに感染している可能性もあるということです。
したがって、治療だけではなく、こうした他の性感染症に感染していないかどうかを、きちんと調べることが大切です。