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摂食障害について

摂食障害の心の治療とは、具体的にはどのようなことをするのですか?
病気の重さや状態によって、いろいろな方法があります。人間関係や失恋などでうまくいかないという悩みがあれば、なぜうまくいかないのか、その原因を主治医と一緒に考え、人間関係の改善をはかることもします。また、よくいわれる方法に、「認知療法」という方法があります。

これは、簡単にいえば物事に対する認識の仕方を変えていくということです。摂食障害に陥る人には、ひとつ何かで失敗すると全てがだめになったように感じる人が少なくありません。肥満を極度に恐れ、骨がゴツゴツしたやせ細った体を美しいと思い込んでいたり、空腹感や満腹感がわからないなど、心の面 でも体の面でも、ゆがんだ認識にとらわれていることが多いのです。

こうしたゆがみを、治療者とともに考え、整理し、よりよく考えられるようにする治療が認知療法です。たとえば人間9割うまくいけば十分ではないか、といった考え方ができるようになれば、不完全な自分に対するイライラやそれに伴って起こるやけ食いもおさまってきます。そのために、食事日誌をつけて、なぜ過食に走ったのか、その時の気持ちと食事の内容を記録するのもひとつの方法です。

自分で自分を規制している考え方や行動に気付くことが大切であり、それをサポートしていくのが心の治療なのです。
ダイエットに失敗して、大食いをしたことが何度もあります。これは、摂食障害の始まりなのでしょうか?
ダイエットをすると、空腹感やイライラなどが起こり、食事への渇望がふだんより強くなります。その反動でムチャ食いをしてしまうのは、当然の現象ともいえます。イライラも食事をすることで落ち着くのです。

しかし、だれでもこうしたダイエットとムチャ食いによって摂食障害にまでなるわけではありません。健康な人もムチャ食いをすればダイエットに失敗してしまった自分は意志の弱い人間だとがっかりします。自分はだめだなあと、落ち込む人も多いでしょう。しかし、それは結果 に対する自己評価の低下です。しかし、摂食障害になる人は、もともと自分に対する評価が低く、ダイエットによってその評価を高めようとしています。ここが、大きな違いです。
よく、摂食障害になる人は幼小児期の 生育環境に問題があると聞きますが、これはどういうことですか
拒食症の場合は、家庭内での父親の存在感の薄さ、あるいは母親との関係が抑圧的で自立が難しいなどの問題が指摘されています。過食症の場合は、子どものころ家族との心の交流が少ないことも原因ではないかといわれています。たとえば両親が不仲でケンカが絶えない、異常に過保護だったり、過度に干渉する、あるいは親がアルコール依存症であるなどの環境です。

ただし、同じ環境に育った姉妹でもみんな摂食障害になるわけではありません。ですから、どの程度環境が影響しているのかは、はっきりわかっていません。ただ、もともと素因があるところに、こうした環境が加わると病気が発症しやすくなるといったことはあるかもしれないと考えられています。