Women's Health

  • HOME
  • 女性のからだ情報
  • お悩み相談・Q&A
  • 運動・食事でヘルシーアップ
  • あなたの健康管理
  • 新着情報

HOME > ドクターQ&A > 不眠症について

不眠症について

眠らないでいるとどうなるのですか。
 これははっきりわかっていませんが、健康な人がそれで死ぬことはなさそうです。断眠実験といって、眠りを断つ実験を行っても、人間はだいたい3日が限度。これを過ぎると、歩いていても脳波の上では眠ってしまうそうです。つまり、眠くなれば寝てしまうもの。人間は眠らないではいられないのです。
 ただ、睡眠不足がイライラや集中力の低下を招き、思考力や記憶力を減退させることも知られています。これが、事故や失敗の元にもなるわけです。また長期間睡眠不足が続くと、血圧の上昇や糖尿病の悪化を招くといわれています。つまり、長期にわたるとジワジワと体を障害することになります。眠いのに無理して起きて働くといった生活が続くことが体にもよくないのです。
 とくに、子供の発達には睡眠は欠かせないものです。睡眠はさまざまなメカニズムでコントロールされていますが、このしくみの発達が、脳の発達にも重要なのです。親の夜型生活に子供を付き合わせるようなことは、その子の将来にも係わってくることを覚えておきましょう。
薬が原因で不眠になることもあるのですか。
 血圧を下げる降圧薬やパーキンソン病の治療薬、ステロイド剤、ぜんそく治療に使われる気管支拡張剤、慢性肝炎などの治療に使われるインターフェロンなどの中にも、不眠をきたすものがあります。あるいは、逆に抗ヒスタミンなどのように、眠気を起こすものもあります。したがって、不眠症の診断を受ける時には、服用している薬の種類とその名前をきちんと医師に伝えるようにしましょう。
睡眠薬は、習慣にならないのですか。
 睡眠薬というと、いまだに怖い薬というイメージを持っている人もいるようです。しかし、この20年ほどの間に睡眠薬は非常に安全性が高くなっています。
 昔使われていた睡眠薬は、バルビツレートといって副作用が強く、規定量の10倍飲めば呼吸がマヒし、大量に飲めば死に至るものでした。しかも、依存性が強く、やめようとすると不安や焦燥、手の震え、ケイレン発作など激しい禁断症状が起こりました。しかし、これは昔の話。今使われている睡眠薬は全く違います。
 どんなに大量に飲んでも、今の睡眠薬で自殺することは不可能です。というのも、昔の睡眠薬は脳全体をマヒさせて眠らせるものでしたが、今の睡眠薬は喜怒哀楽を支配する情動系の興奮を静めることで、眠りに誘うものなのです。飲むうちに効きが悪くなって量が増えることもなければ、身体的な依存性もまずありません。もっとも、ないと眠れないのでは、といった精神的な依存が起こることはありえます。
 作用時間も24時間効き目が続くものから、中間型、短時間型、7時間未満で効果が消える超短時間型と種類があります。これを、たとえば入眠障害が強い人ならば短時間作用型、中途覚醒タイプならば中間型とそれぞれに使い分けます。
 これを眠る30分ぐらい前に飲んで、すぐに床に入るようにしましょう。強制的に眠らせる薬ではないので、眠る態勢になければ睡眠のチャンスを逸してしまうことになるからです。睡眠薬は、絶対にアルコールと一緒に飲んではいけません。その間の記憶がとんだり、フラツキが出ることもあるのです。他の薬と併用することで効果が強まったり抑制されることもあるので、医師に服用している薬についてきちんと告げることも大切です。
 とくに、高齢者は夜トイレに行くときにフラフラして転んだりしないように、薬の量や種類を調整する必要があります。翌朝眠気やふらつきが残っている場合には、車の運転や危険な作業はしないでおきましょう。